グローバルフェスタJAPAN2006 トップページ
グローバルフェスタとは
当日プログラム
当日プログラム
会場へのアクセス
昨年の様子
 
グローバルフェスタ特集
  vol.1 緊急支援
  vol.2 平和
  vol.3 環境
現地レポート

国際協力と食の現場レポ

スタディツアー情報
体験談と 募集情報!
途上国の給食とは?
途上国の給食とは?
オーガニックフード
  vol.1 カフェスロー
  vol.2 ナマケモノ倶楽部
  vol.3 アジア学院
TOP > 現地レポート
日本 ものづくりは“自分づくり”〜食と農業のもつ豊かさ〜
東ティモール コーヒー豆がフェアトレード商品「ピースコーヒー」になるまで
遺伝子組み換え 安心な食品の買い物ができるよう手助けをする消費者ガイドブック
ラオス 田んぼがおかず’ラオスカムアン県の農村
カンボジア2 ごはんがどんどん進む、カンボジアの食卓
カンボジア1 水と農業
メキシコ1 メキシコの一人当たりのコーラの消費量は世界一
メキシコ2 世界一辛いトウガラシ
スーダン ナイル川沿いに住む人々にとって漁業は大切な収入の糧
エリトリア 伝統料理「クットフォ」
スリランカ 津波被災者と野菜栽培
パキスタン1 断食明けに食べるものは?
パキスタン2 涙、鼻水が止まらない
エジプト 慈悲のテーブル
  東ティモール
 コーヒー豆がフェアトレード商品「ピースコーヒー」になるまで

ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)は1999年9月末の多国籍軍の介入後、いち早く現地入りし、食糧や必要物資の配給、医療支援、住居修復などの緊急支援的な活動を展開しました。その後、緊急援助から復興・開発援助までを一続きの流れとしてとらえ、現在、唯一の輸出産品であるコーヒーの質の向上や農業振興など、自立と地域安定化のための支援を続けています。

東ティモールでは今年4月以降、政治的な混乱が続き、首都ディリなどの住民の多くが、ディリ市内各所の避難民キャンプや地方の知人・親類宅などでの避難生活を強いられていますが、そのような中でも7月から9月までコーヒー収穫が進んでいます。

日本に持ち帰ったコーヒーサンプルは、スペシャルティ・コーヒーの第1人者である堀口俊英さんのご協力を得て、「合格!」の太鼓判を押していただきました。去年よりも更に一層なめらかで、まろやかになっている、高地産の豆としてのクオリティーが向上した、との高い評価を得ています。

グローバルフェスタでもPWJテントにて販売しますので、どうぞお楽しみに!

 
『トゥルーフード・ガイド−食べていませんか?遺伝子組み換え食品−』
グリーンピース・ジャパンは、ひと目でわかる安心な商品・メーカー リスト、『トゥルーフード・ガイド−食べていませんか?遺伝子組み換え食品−』を発行することになりました。
日本では現在、「遺伝子組み換えでない」との表示があっても、実際には遺伝子組み換え原料を使用している商品が数多く販売されています。遺伝子組み換え原料が5%未満であれば「遺伝子組み換えでない」と表示することを日本の表示法が許しているからです。この表示基準に消費者が惑わされず、安心な食品の買い物ができるよう手助けをする消費者ガイドブックがグリーンピースの『トゥルーフード・ガイド』です。「トゥルーフード」とは遺伝子組み換えを使用しない食品を奨励するために、世界のグリーンピースが遺伝子組み換えを使用しない食品を総称する呼び名です。

『トゥルーフード・ガイド』には、グリーンピースが日本の約100社の主要食品会社と加工食品会社に遺伝子組み換え原料に対しての企業方針を直接問い合わせたアンケートの結果が掲載されています。『トゥルーフード・ガイド』は9月29日から無料で配布されます。ご希望のかたはグリーンピース・ジャパンまでお問い合わせください。
(電話 03-5338-9808、E-mail : gmofree@greenpeace.or.jp

  ラオス  田んぼがおかず’ラオスカムアン県の農村
JVC01
田植えをしながらおかずを探す
JVC02
田んぼの幸をいただく

6月はラオスの村人が一番忙しい時期、そう田植の季節だ。JVCでは収穫量の増加を目指し、新しい田植の技術を紹介しており、今年は10村の村人と共に田植をした。
田植の楽しみはなんといっても、‘田んぼで食べるごはん’だ。田んぼには、竹や木の葉で作った小さな休憩所があり、村人はそこで簡単な食事を作る。家からカオニャオ(もち米)しか持って来ていない村人に「カオニャオだけ?」と尋ねると、「おかずは田んぼにあるよ」との返答。
実際、村人は田植をしながらも、泥土の中にいるカニや貝、小さな蛙、おたまじゃくしを見つけては、腰の竹篭にほおりこんでいた。
まちにまったお昼の時間。今日のおかずは蛙とおたまじゃくし。調理法は簡単で、鍋に少量の水と食材を入れ、沸騰したらすり潰した唐辛子、塩を加えるというもの。味は辛いけど、塩味がきいており、カオニャオがすすむ。自然の恵みがそのまま‘おかず’に変身するラオスの豊かな食生活を堪能した1日だ。(JVCカンボジア事業担当 鈴木まり)

JVCの平和に取り組む活動はこちらへ

  カンボジア2  ごはんがどんどん進む、カンボジアの食卓
JVC03
カンボジア名物プラホックのタレ

高温多湿な熱帯モンスーン気候に属するカンボジアでは、冷蔵庫のない農村で食べる果物や野菜は、その時期の新鮮な採りたてのもの。雑貨屋では干し魚も買えるけれど、家の裏に掘った池で育てたティラピアや川から獲った小魚を素揚げして、ごはんと一緒に食べる。カンボジアの人は、ごはんを食べる、食べる。家族5人の農家で、ひと月のコメ消費量はなんと100キロ近く。日本でも冷蔵庫のない頃から、塩蔵や醗酵による保存食を作ってきたが、カンボジアでも納豆や野菜の浅漬けがあっておいしい。砂糖ヤシのジュースも2〜3日でお酒になり、うっかりするとすぐ酢になってしまう。調味料は「プラホック」。味噌のように溶いてタレとして使ったり、肉炒めに混ぜたりする。小魚を醗酵させた塩辛風ペーストで、独特の香りがする。いい「プラホック」は生臭さがまったくなくて料理の味が格段上がる。プラホックさえあれば、ごはんがどんどん進むのですよ。(JVCカンボジア事業担当 鈴木まり)

JVCの平和に取り組む活動はこちらへ

  カンボジア1  水と農業
cmc_01
5月初旬のボップイ村の池
cmc_02
7月初旬の稲

カンボジアの乾季はほとんど雨が降らない。乾季も終わりに近づくと、水の確保が極めて難しくなる。ボップイ村の池や近所の池はすべて干上がってしまう。4月から5月初旬にかけては、生活用水確保のため6〜8キロ離れた水汲み場に出かける。水汲み場の一つ上の写真を訪問した際、10キロ離れたところから来ている人にも出会った。この時期は、小学校に通う生徒たちの中には家事手伝いで忙しく学校に行けない生徒もいる。一時的に村を離れる家族さえいる。この時期は、農作物も育てられない。雨季の訪れを待つのみである。

5月中旬、雨季が訪れた。野菜作りに稲作の準備、一家総出で働く。大地が見る見るうちに、作物や雑草に覆われ始めた。ボップイの稲作は、耕した土地に種を播き、それ以降は、太陽と雨にお任せである。田植えはしない。畑では、とうもろこし、かぼちゃ、きゅうり、スイカ、芋類、豆類が栽培されている。雨季の雨を利用して畑で2度作物を栽培するという。 しかし、雨が降らない。6月は雨季にもかかわらず、まとまった雨が降ったのは2日だけである。近所の溝や池にたまった水を利用してなんとか育てている。雨が降らないため、未だに稲作を始められない家庭もある。

cmc_03

雨季の間に種まきから収穫までできる野菜に比べ、乾季も生育しなくてはならない果物の木は軒並み枯れていく。左の写真は、マンゴーの木である。3年前100本植えたが、現在残っているのは2本だけである。また、バナナの木も実をつける前に枯れることが多い。雨季にもかかわらず、ケアされずに枯れていくバナナの姿が多数見うけられた。

ボップイ地区周辺は、水に恵まれない地域である。さらに、バッタンバン中心部や北西部は粘土質の肥沃な土壌が広がっているが、ボップイ地区周辺は砂質の肥えていない土壌である。単位面積あたりの米の収量も極めて少ない。食糧不足に直面することも多々あるという。その状況の中で、いかに農業の充実を図るかが、大きな課題である。ボップイの生活に触れ、「水の大切さ」を改めて痛感する。当たり前に手に入っていた水。蛇口をひねれば澄んだ水が出ることがどんなに楽であり、ありがたいことであるかを再認識した。

カンボジア地雷撤去キャンペーンの平和に取り組む活動はこちらへ

  メキシコ1  メキシコの一人当たりのコーラの消費量は世界一

メキシコシティは標高2200メートル(富士山の6合目に相当)に位置し高山病にかかりやすく、さらに大気汚染もひどいため気管支を痛める人も多い。
そうしたダメージに効果的なのがコーラらしい。コカコーラは国によって微妙に味が異なるのだが、コーラマニアの間ではメキシコのコーラが一番だとの評判である。甘味成分にサトウキビやサトウダイコンを用いており、微妙に甘みが強いらしい。

NICE 武田真由子さんのスタディツアーレポートもご覧ください

  メキシコ2  世界一辛いトウガラシ

激辛料理大国として有名なメキシコ。マンゴーやパパイアなどカットフルーツに唐辛子をかける事もある。ハバネロもメキシコ産。ちなみにギネスブックに認定された世界一辛い唐辛子はレッドサビナ種ハバネロで577、77スコヴィル(辛さの単位)である。

NICE 武田真由子さんのスタディツアーレポートもご覧ください

  スーダン  ナイル川沿いに住む人々にとって漁業は大切な収入の糧
ナイル川沿いに住む人々にとって漁業は大切な収入の糧だ

ワールド・ビジョン・ジャパンの支援地であるアッパーナイル州にようやく帰郷した人々は、土地や家を失ってしまった結果、日々の食糧さえ欠く厳しい状況にあります。ワールド・ビジョンがWFP(国連世界食糧計画)と協力して配布している食糧には、穀物、豆類、植物油などがありますが、帰還民が増えるに従い一人あたりの食糧は減っている状態で、村の女性たちは食事の回数を減らしていると訴えています。伝統的にナイル川沿いで暮らしてきた人々の主な生計手段は漁業で、食糧援助の他にナイル川から捕れる川魚が人々の重要な食糧になっています。主な魚はナイルパーチとティラピアです。焼いたり、あげたりした白身魚の味付けは塩のみとシンプルですが、ご飯と一緒に食べるとなかなかおいしく感じます。多くの人々が戦争中に魚網を失ってしまった結果、ごく一部の人々のみ漁業を再開しているため、ワールド・ビジョンでは漁業支援も行っています。

ワールド・ビジョン・ジャパン 緊急支援特集ページもご覧ください

  エリトリア  伝統料理「クットフォ」
クットフォ
エリトリアでは、「クットフォ」という生のひき肉を油で和えた伝統的な料理があります。この料理はエリトリアだけでなくエチオピアでも伝統料理として昔から人びとが食べています。

クットフォは、チーズとハーブも混ざっているものもあり、白いクレープのようなインジェラ(テフという穀物を発酵させたもので、味は酸っぱい)で巻き、赤い唐辛子粉末をつけていただきます。

生肉ですが臭みもなく、お刺身のような舌触りです。JENの女性世帯主を対象とした養鶏事業は、収入を得るだけではなく、栄養価の高い卵を近隣住民が食べられるようになることで、住民の栄養改善にも寄与しています。

JEN 緊急支援特集ページもご覧ください

  スリランカ  津波被災者と野菜栽培

JENは、今年の4月よりスリランカの南部ハンバントタで津波被災者に、野菜栽培を通した栄養・生活改善支援事業を開始しました。この活動は、津波で家をなくし「再定住地区」と呼ばれる内陸の開墾地に移住した被災者女性を対象に行っています。

有機農法による野菜栽培の指導に加え、ソーシャルワーカーが栄養指導とカウンセリングを行い、被災者の心の傷を癒し、栄養状態の改善を目指します。また、新しい農法を習得するだけでなく、正しい栄養知識を得ることができます。

参加者の1人、ナスリーナさん(33歳)の話では、「私は津波で父、母そして2人の子どもを亡くしました。津波で大好きだった家も庭も全部なくなってしまい落ち込んでいました。新しい土地に越して、この活動に参加できたことで、何もなかった庭に新しくオクラやマメなどを育てることができてすごく嬉しいです。栄養のクラスでは仲間と集まるのが楽しみです。今まで知らなかったこと、例えば、どういう食べ物を食べれば、病気を防げるかなど毎日新しいことが学べてとてもためになります。」

JEN 緊急支援特集ページもご覧ください

  パキスタン  断食明けに食べるものは?

パキスタン大地震で被災された方への緊急支援で、難民を助ける会は食糧を含む生活物資を配布した。緊急援助からしばらくしてどの物資が役に立ったかを聞いて回ったが、多くの人が「デーツ」が役に立った、と答えてくれた。 デーツとはナツメヤシの実を乾燥させたものである。デーツは栄養価が高いし、何より腐りにくいし、調理道具がなくても栄養補給できるし、甘くておいしい。でも、デーツを配布した理由はそれだけではない。断食が明ける夕方5時40分頃、人々はデーツを2,3粒、口にすることが多いらしい。パキスタンの食文化へのささやかな配慮だったけれど、人々が喜んでくださったことは本当にうれしかった。同じドライフルーツでも干しブドウの人気は今ひとつだった。なぜだろう?今もってその理由はわからない。おいしいんだけどなぁ、干しブドウも。

難民を助ける会 緊急支援特集ページもご覧ください

  パキスタン  涙、鼻水が止まらない

パキスタンでの地震被災者緊急支援でのこと。500世帯に食糧や生活雑貨を配布することになり、ラワルピンディという大きな町の市場で物資調達を行った。東京の築地とアメ横を足して二で割ったような場所といってよい。限られた資金でできるだけ役に立つ物資を多く配布したいと思い、値切り交渉をしつつ、買物を進めていく。米は買った。お茶も、砂糖も油も、ドライフルーツも豆も買った。さて、まだ若干手持ちがある。どうしよう。結局購入したのはガラムマサラ、ターメリック、赤唐辛子という三種類の香辛料。値段も安いし、何より、緊急の時でも少しでも食事を楽しんで欲しいと思ったからだ。日本人に醤油や味噌を配るのと同じ感覚。ただ、一つだけ困ったのは粉物だということ。日本のようにパックしているわけではなく、一つ一つ袋に入れていく。荷造りに立会い、人手不足なので、自分も荷造りを手伝う。涙、鼻水止まらず。香辛料、あなどれない。厳しい経験だった。

難民を助ける会 緊急支援特集ページもご覧ください

  エジプト  慈悲のテーブル
イスラム国では、聖なるラマダンの月に断食をします。日の出から日没まで一切の飲食を断つのですが、その代わり断食明けの食事は、家族と共に神を讃えていただく、感謝に満ちた素晴らしいものになります。

イスラム国エジプトでは、富んだ人々が食に事欠く人々のために施す「慈悲のテーブル」というのが盛んです。

広場や道に出される数人のためのものから、三千人規模のものまであります。これがひと月の間、一日も欠かさず出されるのです。 騒がしいカイロの街がシーンと静まりかえり、人々が食事を前にしてラマダン明けの時をじっと待つ姿は、非常に印象深いものです。

飽食の私たちが忘れている、共に食べ、今日を生かされる喜びがそこにはあふれています。
慈悲のテーブル01 慈悲のテーブル02 慈悲のテーブル03