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オバマさんへの平和の手紙バラク・オバマ様
大統領就任、おめでとうございます。 私たちは、「慰安婦」問題の解決は、過去の問題に対する責任というだけでなく、再び同じようなことが繰り返されないための未来に向けた人道的・平和的生存権に対する責務であると考えています。アメリカ主導のイラク戦争においては、多くのイラクの女性が拷問の手段として、あるいは路上やアパートの階段で捕まり強かんされ、また、多くの女性が人身売買の犠牲となりました。私たちはこのような事態に大変心を痛めてきました。 一方、アフガニスタンにおいても、長い内戦下を含めて今日まで、現地の女性たちは性暴力や女性差別を受け続けています。また、日本には多数の米軍基地が存在し、さらに新基地建設も計画されています。こうした米軍基地下では住民は日々、命やくらしを脅かされるだけでなく、現地女性を強かんする事件が繰り返されています。戦争・軍隊は、女性に対する暴力の温床となり続けています。それは、武力によって、人間が平和に生きる権利は守られないことを物語っているのではないでしょうか。 オバマ大統領はアフガニスタンへの兵力集中を唱えていますが、対テロ戦争の名目でアフガニスタンに武力攻撃をすることは、イラク戦争と同じ轍を踏むことを、どうか考えていただきたいのです。オバマ大統領が大統領戦挙の演説で語ったように、私たちは、イラクもアフガニスタンも政治交渉によって解決すべきだと考えます。また、昨年末、イスラエルがパレスチナガザ地域に侵攻し、3週間にわたる激しい武力攻撃で多くの子どもや女性を含む1300人もの住民の命を奪い、街を破壊して世界中の激しい非難を浴びました。今、何とか停戦状態を迎えていますが、イスラエルによる封鎖や占領が続く限り悲劇が繰り返される危険性はなくなっていません。私たちはイスラエルと深い関係にあり、加担してきたアメリカが率先して政治解決に力を尽くすよう、そしてこの地に真の平和が一刻も早く訪れるよう願っています。戦争の世紀を克服する国際的潮流が広がる中、20世紀を終えましたが、21世紀を迎えた直後から始まったイラク戦争の流れを、21世紀につなげてはなりません。 今回の大統領選挙でオバマ氏が大統領に選ばれたのは、イラクから米軍撤退を約束したことへの共感です。アメリカ市民に限らず、世界の誰もが平和に生きたいと願っていますが、平和は戦争や武力行使で多くの尊い生命を犠牲にして得られるものでないことを、私たちは確信しています。軍隊も軍事基地もいらない世界平和を実現するために、オバマ大統領が力を尽くされることを、心から願っています。 2009年1月20日 「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク (VAWW−NETジャパン) |
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