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イラク人虐待に強く抗議し、速やかに武力攻撃、占領支配を止めることを強く求めます!アメリカ合衆国大統領 ジョージ・W・ブッシュ 殿 ブッシュ大統領による戦争終結宣言が出されて1年が経過してもなお、イラクは出口なき泥沼の戦争状態にあります。4人のアメリカ人傭兵の殺害の報復として行われたファルージャ攻撃は、1週間で600人もの市民の尊い命を奪いました。大量破壊兵器が発見されないことですでに戦争の大義は破綻していますが、病院や救急車までをも標的にした爆撃や、劣化ウラン弾による被害が広がっている今、アメリカが主張する「弾圧からの解放」を信じるものは誰もいません。 こうした中で、アブグレイブ刑務所など各地の収容施設で拷問の名の下に繰り広げられた虐待は明らかにジュネーブ条約に違反するもので、国際法規を軽視してきた米軍の姿勢は許されるものではありません。刑務所内で女性たちに対して行われたレイプは、12歳の少女にまで及んでいます。フセイン政権下でもアブグレイブ刑務所では同様の虐待が行われており、それはフセイン恐怖政治の象徴でした。「反テロ」を「正義」に翳した米軍が、フセインの暴力を繰り返しているのです。イラク人拘束者に対して行われた性虐待は、「人間の尊厳」に対する破壊、人間そのものに対する破壊です。 イラク人拘束者への虐待の事実は、すでにイラク戦争が始まった03年3月以降、赤十字国際委員会(ICRC)により米国に報告されていたといいます。刑務所内での虐待が軍の情報機関やCIAの指導であったことが明らかにされつつありますが、未だ、アメリカ政府は一部の個人が勝手にやったことだとして組織的関与を否定しています。個人に責任を押し付けるその姿は、アメリカの民主主義をも傷つけるものです。問題は、少なくとも1月中旬には発覚しており、内部告発がなされるまでそれを押し隠してきたこと自体、国家の責任を免れるものではありません。 刑務所内での虐待に留まらず、イラク戦争が開始されてから米軍によるイラク人女性へのレイプが多発していたことは、「イラク女性連合」の調査報告や「イラク人権委員会」の報告でも明らかです。ブッシュ大統領は速やかに虐待の組織的関与を認め、数々の性暴力の事実に対しても公式謝罪し、自らの責任を明らかにするべきです。 米軍はさらに増派を予定していますが、これ以上、戦争の惨禍が拡大しないよう直ちにイラクに対する攻撃を中止し、占領軍の解放から自由になった状態でイラクの主権回復が進められることを強く望みます。 2004年5月13日 「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン) |
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