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石原慎太郎東京都知事に
発言の撤回・謝罪と即刻辞任を求めます!!

東京都知事  石原慎太郎様



朝鮮植民地支配の歴史を歪曲し、平和と民主主義を破壊する民族蔑視、人権無視の「言葉の暴力」を私たちは断じて許さない!!

抗議声明



 去る10月28日、石原慎太郎東京都知事は、日韓併合について「朝鮮半島が分裂してまとまらないから、朝鮮人の総意で日本を選んだ」「(日韓併合は)彼ら(朝鮮人)の先祖の責任だ」など、歴史事実の歪曲の極致ともいえる歴史認識を平然と述べました。また、3日後の定例記者会見では謝罪するどころか「日本がやった植民地主義はまだ人道的で人間的だった」と、傲慢かつ歴史事実を無視した発言を堂々と繰り広げました。

 石原発言は、韓国併合が武力的威嚇によるものだった事実や、3.1独立運動をはじめ朝鮮国内外で継続された抵抗運動・独立抗争、そしてそれらを武力で徹底的に弾圧し虐殺した歴史を、更には関東大震災における朝鮮人虐殺や朝鮮植民地支配に起因して形成された在日韓国・朝鮮人への今なお続く差別や排除の歴史を黙殺するものです。土地や食糧・資源を奪い、朝鮮人固有の言語・名前・文化を否定・禁止し、挙句の果てに帝国日本が勝手に始めた侵略戦争に、本来は何の関係もない朝鮮人を巻き込み、強制連行や「慰安婦」という名の性奴隷にしたことが、「人道的・人間的」だったというのは言語道断です。こうした発言はもはや歴史の捏造というレベルを越えるもので、朝鮮民族への蔑視・敵視行為であり、歴史の否定、人間の尊厳に対する冒涜です。

 かつて石原都知事は「文明の悪はばばあだ」などと凄まじい女性蔑視発言を行いましたが、「慰安婦」被害女性に対しても「依然として貧乏しているからこれで少しでも金が入ればいいという思惑で、今度は肉体ではなしに自分の名誉を代償にして稼ごうとしているだけだ」と、許せない暴言を吐いています。

 9月には田中外務審議官宅に爆弾がしかけられた事件について「良識ある日本人の不満と怒りだ」と、テロを擁護する発言を行い、その後の都議会では発言を撤回するどころか「(田中審議官は)売国だと思う。だから万死に値するのでああいう表現をした」と、戦前の思想弾圧を思わせるような恐ろしい発言を行いました。

 昨今、国立の日教組事務所に銃弾が撃ち込まれるなどテロ事件が頻発していますが、これらは石原都知事が擁護したテロの犯行声明を出した同じ団体によるものです。テロを「日本人の良識」と擁護した発言がテロを後押しし、暴力を誘発していると言わざるを得ません。それは「言葉のテロ」以外の何ものでもありません。

 11月1日には、中国の有人ロケット打ち上げについてまたもや「中国人は無知だから喜ぶ」などという侮蔑的な発言をしました。このように連綿と続く人権無視、アジア蔑視、女性蔑視、歴史歪曲の石原発言は日本の民主主義に対する挑戦であり、暴力をはびこらせ、対外的には日本と朝鮮半島との友好をはじめアジアとの平和的共存を破壊する行為です。このような人物が、在日朝鮮人や在日中国人が多く住む首都東京を預かる都知事という要職にあることに、私たちは都民として、人間として大きな危惧と恥ずかしさを抱きます。

 私たちは、このように他民族に対する人権感覚・歴史認識を著しく欠き、暴力を扇動する政治家を到底都知事として認めることはできません。民主主義・平和・人権を脅かす発言を繰り返す石原都知事に、これら暴言について一刻も早く撤回・謝罪し、即刻、都知事を辞任するよう強く求めます。




2003年11月4日

「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン) 

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